第12回 C言語の基礎知識 関数ポインタ

<関数ポインタ>

プログラミングにおける関数とは、ある一定の処理をプログラム上で何度か利用したい時に使用される手法で、関数ポインタは、メモリ上にある関数を「指す」ためのポインタです。そのため、「ある関数を使う」という処理を実行したい時に、使用します。

 

通常のポインタ機能との違いは、通常ポインタが変数のアドレスを指すもので、関数ポインタは、関数のアドレスを指すものです。そのため、文字列や数値の場所を指していたポインタに対し、処理などをまとめた関数を指すものが関数ポインタというだけで、文法以外、異なる点はほとんどありません。

 

<関数ポインタの応用>

関数を指定できるポインタ機能は、一つの関数を呼び出したい場合にはあまりメリットがありません。その場合は、直接関数を用意すれば良いからです。しかし、関数ポインタは、配列として使用することにより、その真価を発揮することができます。複数の関数を関数ポインタで指し示すようにすることで、条件に応じて一つ一つ関数を用意しなくても、関数ポインタで指定して、呼び出すことができます。そのため、大量の関数を扱わなければいけない時などに、「あれを呼び出したい」と、簡単に選択できるため、大きなメリットがあります。

 

<難易度>

関数と、ポインタの理解ができていれば、簡単に学習できる項目です。そして、どのような場合に利用すると便利なのか等、実際に関数を複数宣言し、関数ポインタを利用することが重要です。

 

<感想・アドバイス>

関数ポインタは、綺麗なコードや、冗長的でないコードを目指す場合、かかせない構文です。少し定義が複雑ですが、確実に理解する必要があります。

また、これをマスターすることで、C言語のレベルは格段に上がります。ポインタというC言語の特徴を捉え、応用できるようになることで、本番環境に対応できる、質の高いコーディングが可能となるからです。配列や関数、ポインタなど、難しい構文が多い言語ですが、Cをマスターすることでプログラミングのアルゴリズムが習得可能であり、その後Java、C#、Pythonなどの言語を習得する上でも大いに役立ちます。

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