C言語の構造体は、ある物体に対して関連する項目をまとめて1つのリストにしたものです。
・構造体型とは
構造体は「異なる型(int型、double型など)の値をまとめて新しい型とする」という機能を持っており、これを構造体型といいます。
・構造体型の宣言とは
構造体型が何であるか自分で新しい型を作り、取り決めすることを、構造体型の宣言(structというキーワードを使います。)といいます。
・構造体変数の宣言とは
構造体型を宣言することによって、新しい型としてデータを扱うことができるようになり、「struct 構造体型の変数」というものをプログラムで利用することができます。
また、リストに書いたメンバー(構造体の中の情報)にアクセスすることができ、その時に使うのがドット演算子( . )です。
上記に書いたことを使って、人を例にプログラムを書いてみましょう。
ここでは、人が構造体型です。
例
・構造体型の宣言
struct person { ← 人のデータを取り扱う型を宣言
int gender ← 性別情報を持つメンバー
int age ← 年齢情報をもつメンバー
double height ← 身長情報を持つメンバー
double weight ←体重情報を持つメンバー
}
・構造体変数の宣言
struct person john ← johnさんの情報を取り扱う変数
・johnさんのメンバーにアクセスするには、ドット演算子を使って、使用します。
john .gender ← johnさんの性別情報にアクセスします。
上記に書いた構造体型の宣言を作り、それぞれのデータは個人によって変わるため、これらをひとまとめに宣言し、それをもとに個別ごとの構造体の変数を宣言し、構造体の変数に値を入れることで、何度も変数を宣言しなくても、構造体の宣言を呼ぶことで、複数人の個別ごとのデータを作ることができます。このため、同じデータをもつ変数を何度も使いときに構造体は便利です。また、構造体を応用して配列で扱うことができます。
<難易度>
構造体とは何か、使い方が理解できればそこまで難しくないです。
<感想・アドバイス>
様々な型を宣言し、利用することができるので便利です。Javaを勉強する際にも、少し似ているところあるので覚えとくといいです。