第13回 C言語の基礎知識 構造体

 

C言語の構造体は、ある物体に対して関連する項目をまとめて1つのリストにしたものです。

 

・構造体型とは

構造体は「異なる型(int型、double型など)の値をまとめて新しい型とする」という機能を持っており、これを構造体型といいます。

 

・構造体型の宣言とは

構造体型が何であるか自分で新しい型を作り、取り決めすることを、構造体型の宣言(structというキーワードを使います。)といいます。

 

・構造体変数の宣言とは

構造体型を宣言することによって、新しい型としてデータを扱うことができるようになり、「struct 構造体型の変数」というものをプログラムで利用することができます。

また、リストに書いたメンバー(構造体の中の情報)にアクセスすることができ、その時に使うのがドット演算子( . )です。

 

上記に書いたことを使って、人を例にプログラムを書いてみましょう。

ここでは、人が構造体型です。

 

・構造体型の宣言

struct   person {        ← 人のデータを取り扱う型を宣言

 

int gender         ← 性別情報を持つメンバー

int age            ← 年齢情報をもつメンバー

double height      ← 身長情報を持つメンバー

double  weight      ←体重情報を持つメンバー

・構造体変数の宣言

struct  person  john    ← johnさんの情報を取り扱う変数

 

・johnさんのメンバーにアクセスするには、ドット演算子を使って、使用します。

john .gender  ← johnさんの性別情報にアクセスします。

 

 

上記に書いた構造体型の宣言を作り、それぞれのデータは個人によって変わるため、これらをひとまとめに宣言し、それをもとに個別ごとの構造体の変数を宣言し、構造体の変数に値を入れることで、何度も変数を宣言しなくても、構造体の宣言を呼ぶことで、複数人の個別ごとのデータを作ることができます。このため、同じデータをもつ変数を何度も使いときに構造体は便利です。また、構造体を応用して配列で扱うことができます。

 

<難易度>

構造体とは何か、使い方が理解できればそこまで難しくないです。

 

<感想・アドバイス>

様々な型を宣言し、利用することができるので便利です。Javaを勉強する際にも、少し似ているところあるので覚えとくといいです。

 

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